3−2 「〜される」「〜させる」(使役)
使役の使い方を(1)〜(3)に分類しました。
(1)get+過去分詞
・I got my first book published.(私は最初の本を出版しました)
これと I published my first book. を比べてみましょう。ほとんど同じと思う人が多いでしょうが、実はかなり違います。
出版までの作業を始めから最後まで自分でやる場合は publish を使ってもよいのですが、たいていの場合は、出版社の人が製本をして販売しますね。その場合は
I got my first book published.(使役)を使います。自分で出版業を営んでいて、製本も販売もした場合ならば、I
published my first book. が使えます。
・The guru got them brainwashed.(教祖は彼らを洗脳した)
・Let's get the stuff packed
up.(その材料を包んでしまおう)
・Maybe he got hung up in the traffic.(彼はたぶん交通渋滞につかまったんだろう)
hung は hang の過去分詞形です。
(2)get+不定詞
・I got my boss to
say yes.(ボスにOKを言わせた)
・I'll get her to
go there.(彼女をそこに行かせよう)
・She tried to get him to
explain.(彼女は彼に説明させようとした)
使役に have を使った場合には、不定詞ではなく動詞の原型を使いますね。
・I had my boss say
yes. I'll have her go
there.
have は日常何気なく繰り返す事柄に使います。または、I have my hair cut.(散髪してもらった)のように、仕事として日常的にやっている人に頼む場合にも
have を使います。get は依頼された人が多少の努力を要することに対して使います。
・Maybe we should wait and call him at home and try to get
him to give us the address.(たぶん、われわれは彼が帰宅するのを待って彼の自宅に電話して、彼にその住所をわれわれに知らせるようにしたほうがよいでしょう)
(3)get+目的語+形容詞(または副詞)
「使役」というと、人に何かをやらせる、やってもらうというイメージですが、「ある人の状態を変える」こともこのパターンです。
・I got her angry.(彼女を怒らせた)
彼女を怒った状態にしたということです。
・They got me wrong.(彼らは私を誤解した)
彼らは、私を誤解した状態で理解したということです。
・I was to get you there as soon as
possible.(きみをそこにできるだけ早く連れてゆく)
・You want me to get it out?(私にそれを取り出してほしいの?)
・Jack struggled to get his wallet
out of his back pocket.(ジャックはお尻のポケットから財布を出そうと苦労して手探りをした)
・With the screwdriver he got the
cover off without difficulty.(ねじ回しで彼はわけもなくカバーを取り外した)
・Should he try to get them inside and wait for Kiyoshi?(彼は、彼らを中に入れてキヨシを待つようにするのがよいでしょうか?)
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