ここまで、get の3つの機能について簡単に説明しました。これからはそれぞれの機能を詳細に見ていきます。
get は日本語の動詞と使われ方が違うので、面倒だと思われがちですが、get の用法を理解すれば、英語そのものの理解に大きく近づくと言っても過言ではありません。
苦手意識を克服するためには、とにかくたくさん例文にあたってイメージをつかむことです。今後、いやになるくらいたくさん例文を挙げていきますが、ぜひついてきてください。
どういう「意味」で使われているかを考える前に、その動き、機能を考えることが get の使い方をマスターするために重要です。
1-1「到着する」(arrive の意味)
get to B「Bに到着する」
We got to Shibuya at 1:30.(1時30分に渋谷に着いた)
I get there on time.(私はそこに時間どおりに着いた)
ある場所に到着する場合は、get to ... と、to をつけます。there(here)の場合は、「そこへ」(ここへ)という副詞なので、to
は不要です。この to は、get に付随するというよりも Shibuya に付くと考えたほうが理解しやすいと思います。there
と to Shibuya が同じ役割を果たしているのです。
Tom と Julie の物語風に get の例文を並べました。2人の身体の動きをイメージしてください。
・Tom decided he'd see Julie when he got
back.(トムは、戻ったら Julie に会おうと決心した)
・Julie thought it best to get back to
his room.(その部屋に戻るのが最善と考えた)
・When she got to his door, she knocked.(彼女は彼のドアまで来て、ノックをした)
・Since she got no answer, she left
a note under the door.(何も返事がないので、メモをドアの下に置いた)
・It took only a moment to get down to
the ground floor.(地上階に降りて行くにはほとんど時間がかからなかった)
・When Tom got to his door he stopped.(トムは、彼のドアまで来て立ち止まった)
・He found the note and thought if he'd only gotten
here a few minutes earlier.(トムはメモを見つけ、もしあと数分早くここに来ていたら、と思った)
・Tom hoped she'd not get into trouble
for it.(トムは彼女がそのことでトラブルに巻き込まれないことを願った)
Tom と Julie はすれ違いになってしまいましたね。
<< 第18話へ戻る | 第20話へ進む>> |
|