giveの基本用法
繰り返しますが、基本は「Aさん」+give+「Bさん」+「C」です。A、B、Cはいろいろ変化しますが、惑わされないでください。
文法用語でいえば、Aが主語、Bは間接目的語、Cは直接目的語です。紛らわしいですが、英語でも indirect object(間接目的語)と呼んでいるので仕方ないのでしょう。
例文を挙げていきますので、give が表す動作をイメージする練習をしましょう。
・Rick gave me this watch.(リックが私にこの時計をくれた)
基本形そのままの文型ですね。A=Rick、B=me、C=this watchです。
・Could you give me some water?(私に水をください)
A=you、B=me、C=some water です。「コップに水を入れてもってきてもらう」ことがこの場合の動作のイメージです。このイメージを作ったあとで日本語に訳すと、give
が「ください」になります。だからといって give=「ください」と機械的に覚えないでください。give が作り出す動作のイメージをつかむことが
give のマスターにつながります。
・Charles gave Anne the wedding ring.(チャールズはアンに結婚指輪をあげた)
「Charles」+gave+「Anne」+「the wedding ring」という構文です。 チャールズがアンに結婚指輪を渡しているところがイメージできましたか?
語順の変化
基本形の応用として、「A」+give+「C」 to 「B」の形にすることがあります。
・Charles gave the wedding ring to Anne.
意味は変わりません。ただしネイティブスピーカーにとっては文から受けるイメージがやや異なり、後者では「何をあげたのか」(the
wedding ring)が強調されます。英語は語順に意味をもたせる言語で、前にある単語のほうがあとにある単語よりも重要である、という暗黙の了解があるためです。
また、「C」が代名詞(it、that など)のときは、必ず「A」+give+「C」
to 「B」となります。
・She gave it to him.(彼女はそれを彼にあげた)
この場合、She gave him it. とは言いません。語感がしっくりこないですよね。その感覚を大切にしてください。
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