第14話 GIVE(その2)




giveの基本用法

 繰り返しますが、基本は「Aさん」+give+「Bさん」+「C」です。A、B、Cはいろいろ変化しますが、惑わされないでください。
 文法用語でいえば、Aが主語、Bは間接目的語、Cは直接目的語です。紛らわしいですが、英語でも indirect object(間接目的語)と呼んでいるので仕方ないのでしょう。

 例文を挙げていきますので、give が表す動作をイメージする練習をしましょう。

・Rick gave me this watch.(リックが私にこの時計をくれた)
 基本形そのままの文型ですね。A=Rick、B=me、C=this watchです。

・Could you give me some water?(私に水をください)
 A=you、B=me、C=some water です。「コップに水を入れてもってきてもらう」ことがこの場合の動作のイメージです。このイメージを作ったあとで日本語に訳すと、give が「ください」になります。だからといって give=「ください」と機械的に覚えないでください。give が作り出す動作のイメージをつかむことが give のマスターにつながります。

・Charles gave Anne the wedding ring.(チャールズはアンに結婚指輪をあげた)
 「Charles」+gave+「Anne」+「the wedding ring」という構文です。 チャールズがアンに結婚指輪を渡しているところがイメージできましたか?

語順の変化

 基本形の応用として、「A」+give+「C」 to 「B」の形にすることがあります。
・Charles gave the wedding ring to Anne.

 意味は変わりません。ただしネイティブスピーカーにとっては文から受けるイメージがやや異なり、後者では「何をあげたのか」(the wedding ring)が強調されます。英語は語順に意味をもたせる言語で、前にある単語のほうがあとにある単語よりも重要である、という暗黙の了解があるためです。

 また、「C」が代名詞(it、that など)のときは、必ず「A」+give+「C」 to 「B」となります。
・She gave it to him.(彼女はそれを彼にあげた)
 この場合、She gave him it. とは言いません。語感がしっくりこないですよね。その感覚を大切にしてください。

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