第9話 MAKE(最終回)
make のイディオムとフレーズはたくさんありますが、ここでは代表的なものを挙げました。ぜひマスターして、会話や文章の表現力をアップしてください。
●makeのイディオムとフレーズ
(1)「する」
make a reservation(予約する)と同じパターンの例文です。make に「状態を変える」という機能があることを確認してください。
1. It would have made a big difference for me if I had married
you.
make a big difference は「状態を変える」という
make の機能をそのまま生かした表現です。
2. I'd like to make an appointment
with Mr. Kosugi on Monday.
「約束がない現在の状態から、約束のある状態を作り出したい」という意味です。この場合、make
を使っているので、「1回会う約束をする」ということと、「Mr. Kosugi と会う約束をする」ためには、「多少の努力が必要である」ことがわかります。
3. It makes no difference to me whether
Jane comes to my birthday party or not.
make は「状態を変える」場合に使いますが、no difference(違いがない)と組み合わせると、「違いがない状態に変える」ということになります。要するに「私には何の影響もない」ということです。
4. We've made great progress on improving
our corporate image.
make great progress (大きな進歩をみせる)という
make のお決まりのパターンです。ここで変わったのは、進歩の状況です。
5. Bill made room for an old lady
on the bus.
スペース(room)がなかった状態から、物をどかしてスペースのある状態にする
ことです。場所をあけるためには、よいこらしょと力が必要です。この場合は、自分の体をどけたのです。
6. His argument makes sense but it's difficult to understand.
理屈の合わなかった議論に対して、彼の議論(argument)は理屈(sense)をもたらしたのです。状態が変わっていますね。
7. They have already made a deal with our competitor.
make a deal(取引をする)という make のお決まりのパターンです。変わったのは取引の有無です。この取引を成立させるためには、かなりの努力が必要だったはずです。この取引は、今回1回の取引について言っています。
8. I made an attempt to get along
with Amy, but I found it impossible.
make an attempt(試みる)という make のお決まりのパターンです。この場合も、試みるためには、何かしらの準備が必要だったことがわかります。
9.The buyer made an offer of $100,000
on the house on Baker Street.
make an offer という make のお決まりのパターンです。この場合も、offer
するためにあれこれ考えたことが背景にあるのです。offer はこの1回です。
10.First of all, I want to make my
points in this speech perfectly clear.
make my points clear とは「私の主張点を明確にする」ことです。明確でなかったポイントを明確な状態に変えようとしているのです。
11.Becky makes good use of his personal
connections for his business.
make use of (利用する)という make のお決まりのパターンです。She
uses というよりも She makes use of のほうがはるかに表現力があります。この場合、good をつけてさらに表現を豊かにしています。make
+「動作を表す名詞」の形で、さまざまな表現を簡単に作ることができます。