第1話 基本動詞をマスターしよう




はじめに

 英語のネイティブ・スピーカーは、日常生活において、have、make、take、get などの基本動詞を使いこなすことで、ほとんどの動作を表現しています。
 しかし、日本では中学の英語の授業で、do は「する」と訳すように教わっているので、日本人は何かというと do を使いすぎる傾向があります。日本語では「練習する」「読書する」などのように、「名詞 + する」でたくさんの動作を表現するので、つい do を使ってしまうのでしょう。

 英語では「…する」を表現するには、have、make、take、get を使うのです。これらの基本動詞を上手に使えば、非常に多彩な動作を表現できますので、難しい単語を使う必要もありません。ぜひ、基本動詞の使い方をマスターして、表現の幅をおおいに広げてください。

基本動詞の使い分け

 have、make、take、get などの基本動詞にはそれぞれ役割があるので、きちんと区別して使いましょう。
 次の各文の意味の違いがわかるでしょうか。

 ・I make a reservation.
 ・I have a reservation.
 ・I've got a reservation.
 ・I did a reservation.

 I make a reservation. は「予約する」という行為をイメージの中心に置いています。
 I have a reservation. は、予約した結果として、「予約してある」という状態です。行為そのものではなく、予約を継続して保持している状態を表しています。
 ホテルのフロントに着いたときには、I have a reservation. と言います。

 I had a reservation. と言った場合は、「過去に予約をしていたけれど、いまはなくなった」という状態です。すでにそのホテルに泊まって、チェックアウトしたか、予約をキャンセルしたという意味を含んでいます。
 I've got a reservation. は I have a reservation. とほとんど同じ意味ですが、やや口語的な表現です。
 I'll make a reservation. と言うのと、I'll get a reservation. と言うのとでは、意味合いが少し異なります。make には「苦労して何かをする」というイメージが含まれていますので、I'll make a reservation. と言った場合には、予約のために手間ひまがかかるニュアンスがあります。
 「予約しました」と言うとき、I did a reservation. と言ってしまう日本人をよく見かけます。意味は通じますが、I made a reservation. のほうがずっと英語らしい表現です。

 次回から、それぞれの基本動詞の用法について、具体的に解説していきます。

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