英語のネイティブ・スピーカーは、日常生活において、have、make、take、get などの基本動詞を使いこなすことで、ほとんどの動作を表現しています。
しかし、日本では中学の英語の授業で、do は「する」と訳すように教わっているので、日本人は何かというと do を使いすぎる傾向があります。日本語では「練習する」「読書する」などのように、「名詞
+ する」でたくさんの動作を表現するので、つい do を使ってしまうのでしょう。
英語では「…する」を表現するには、have、make、take、get を使うのです。これらの基本動詞を上手に使えば、非常に多彩な動作を表現できますので、難しい単語を使う必要もありません。ぜひ、基本動詞の使い方をマスターして、表現の幅をおおいに広げてください。
基本動詞の使い分け have、make、take、get などの基本動詞にはそれぞれ役割があるので、きちんと区別して使いましょう。
次の各文の意味の違いがわかるでしょうか。
・I make a reservation.
・I have a reservation.
・I've got a reservation.
・I did a reservation.
I make a reservation. は「予約する」という行為をイメージの中心に置いています。
I have a reservation. は、予約した結果として、「予約してある」という状態です。行為そのものではなく、予約を継続して保持している状態を表しています。
ホテルのフロントに着いたときには、I have a reservation. と言います。
I had a reservation. と言った場合は、「過去に予約をしていたけれど、いまはなくなった」という状態です。すでにそのホテルに泊まって、チェックアウトしたか、予約をキャンセルしたという意味を含んでいます。
I've got a reservation. は I have a reservation. とほとんど同じ意味ですが、やや口語的な表現です。
I'll make a reservation. と言うのと、I'll get a reservation. と言うのとでは、意味合いが少し異なります。make
には「苦労して何かをする」というイメージが含まれていますので、I'll make a reservation. と言った場合には、予約のために手間ひまがかかるニュアンスがあります。
「予約しました」と言うとき、I did a reservation. と言ってしまう日本人をよく見かけます。意味は通じますが、I
made a reservation. のほうがずっと英語らしい表現です。
次回から、それぞれの基本動詞の用法について、具体的に解説していきます。
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